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福住楼について
箱根・塔ノ沢温泉は箱根湯本駅から車で5分、箱根七湯と呼ばれた温泉のひとつ、早川の渓谷に古くから開かれていた温泉場です。
福住楼は1890年(明治23年)、この箱根・塔ノ沢温泉にあった旅館、「塔ノ沢福住」を元熊本藩士の澤村高俊が買い取り、初代女将長谷川まつにより創業されました。
初代女将の敏腕により創業当初から大変繁盛しましたが、それから約20年後の1910年8月に関東一円を襲った大洪水により全館が流出してしまいました。しかしその後、初代女将の尽力により、僅か3ヶ月後の同年12月には、およそ200余メートル程箱根湯本寄りに下った、渓流早川の千歳橋の袂にあった「洗心楼玉の湯」という旅館を手に入れ「福住楼」として営業を再開しました。
以来、福沢 諭吉他、夏目 漱石、島崎 藤村、巌谷 小波、武島 羽衣、大佛 次郎、川端 康成、里見 ク、吉川 英治、林 芙美子、田村 泰次郎、北條 秀司ら作家や詩人、画家の川合 玉堂、平福 百穂、書家の日下部 鳴鶴、蒙刻家の二世中村 蘭台、無法松の一生で知られる名優の坂東 妻三郎など多くの文人墨客に常宿として愛されました。
建物は多棟式木造三階建て。客室は19室。
間取りや室内の造作は全て異なり同じ部屋はございません。
玄関は狭いですが建物は奥に奥に長く延びて緩やかな空間を生んでいます。一部を除きどの部屋も建物を保持する上から水気を避けるために、浴室やトイレは部屋には付いていない昔のままとなっております。
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